アドリア海沿岸はシーフード料理、内陸部はハンガリーやドイツの影響を受けた肉料理が有名なクロアチア。バラエティに富んだおいしいものが食べられると楽しみにしていたはずだったのですが、ポーションがとっても大きくて一日一食で満足してしまったり、観光に夢中になりすぎてご飯を食べ損ねてしまったり、終盤には外食に辟易して自炊を始めてしまったりと、食を語るほどの経験はできませんでした。まあでも個人的にはおいしい乳製品を満喫できたので幸せです。

ドブロヴニク

 スルジ山の頂上にあるレストランでいただいたのは、日本ではまだちょっぴり高嶺の花のブッラータ。ふわふわの白い塊を切り分けて口に運ぶと、フレッシュで濃厚なミルクの風味が口いっぱいに広がってうっとりしてしまいました。惜しみなく添えられたルッコラ、香り高いバジルソースとの相性も抜群で、白ワインが進むこと進むこと。

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 ドブロヴニクでは本来ならシーフードを満喫すべきだったのでしょうが、モスタルに出かけたりしてゆっくり街で過ごすことがなかったため、結局ちゃんとレストランで食事をしたのはこれが最後でした。

 そうそう、ドブロヴニク旧市街にはいたるところにジェラート屋さんがあるのですが、宿のオーナーに勧められて行った「Dolce Vita」というお店のジェラートが、素材の味が生きててすごくおいしかったです。私は確かレモン味とストロベリーチーズケーキ味を食べました。お店が路地を入った半地下みたいなところにあって薄暗かったので、写真を撮れなかったのが残念。

モスタル

 西洋文化とイスラム文化が融合した街並みにすっかり魅了され、夢中で歩き回っているうちに時間がなくなってしまい、たまたま目に留まったレストランに駆け込みました。

 白ワインとシーフードリゾットを頼んだのが出発時間の30分前で、すぐに出てきた白ワインを飲みつつリゾットが出てくるのを待ったのですが、15分経っても料理が出てくる気配はありません。ウェイターさんを呼び止め、もう時間がないので料理はいいからお会計を済ませたいと伝えたところ、料理はもう少しで出来上がるし、包んであげるから待ってて、と言われたので、更に10分ほど待って、ほかほかのリゾットを受け取ってバス乗り場に走り、何とかバスに乗り込んでモスタルを後にしました。

 ドブロヴニクの宿に戻って包みを開けてみると、殻付きの海老やイカ、あさりがたっぷり入ったトマト色のシーフードリゾットに加えて、櫛型に切ったレモンやトーストされたバゲットまできちんと入れてくださっていて、その心遣いに感動すると共に、その場でいただけなかったことをとても申し訳なく思いました。長旅を経てすっかり冷めてしまっていたリゾットは、それでもすごくおいしかったです。

フヴァル島

 いかにも観光客向けといった感じのだだっ広くて簡素なインテリアのお店に入り、メインディッシュとデザートのセットをいただきました。

 白身魚のソテーにぐっちゃぐちゃに煮込んだほうれん草とじゃがいもが添えられたメインディッシュは見た目通りの雑なお味でしたが、デザートのチーズケーキは滑らかなチーズ生地と甘酸っぱいチェリーソース、雑穀入りのざくざくしたクラッカー生地のバランスが絶妙で、かなりの大きさだったにも関わらずあっさりと平らげてしまいました。

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プリトヴィツェ湖群国立公園

 公園内のレストランでいただいたのは、プリトヴィツェ名物の鱒のグリル。おなかにすり身と刻んだお野菜を練った詰め物が入っているのが特徴だそうです。

 おなかにすり身をたっぷり抱え込んだ鱒に加えて、どっしりしたパンの盛り合わせ、日本だったら別料金を取られそうなしっかりしたサラダ、メインを凌駕する迫力の温野菜、やっぱりデキャンタで出てくる白ワイン……。何もかもがすごい量でただただ圧倒されました。

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ブレッド湖(スロベニア)

 湖のそばのカフェでブレッド湖名物のケーキ、ブレイスカ・クレムナ・レジーナ(blejska kremna rezina)をいただきました。ふわふわの生クリームとしっかり卵風味のカスタードクリームがさくさくの薄いパイに挟まれているこのケーキ、一見すごいボリュームだったので怯みましたが、生クリームが全然くどくなく、甘さも控えめだったので、最後までおいしくいただくことができました。

 そう言えば、ドブロヴニクやスプリットのパン屋さんにも、これとよく似た構造のケーキが売られていました。クロアチアでの呼び名はクレムシュニテ(kremšnita)というのかな……?ザグレブ近郊の町サモボルのクレムシュニテ(Samoborska kremšnita)がおいしいとガイドブックに書いてあったので、いつか食べてみたいです。

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ザグレブ

 ザグレブにはほぼ寝に帰るだけという感じだったのですが、宿の立派なキッチンは大活躍でした。

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 食材を買ったのはクロアチアのあちこちでお世話になったスーパー、KONZUM。宿の目と鼻の先にあったのですごく助かりました。

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 初日のお買い物はこちら。どれもこれも量が多くて悩みましたが、何とか使い切れそうなサイズのものを選んで購入しました。

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 ニョッキはゆでてトマトとチーズで簡単にソースを作って和え、ズッキーニは輪切りにしてウィンナーと共に炒めてみました。

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 2日目の夜、おなかぺこぺこでスロベニアから戻り、ザグレブ駅のKONZUMで食材を買い足し。気になっていたダルマチア地方特産の生ハム、ザグレブで食べることになるとは思いませんでした。

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 夕食はサワークリームを落とした具沢山のミネストローネと、ブルーベリーを散らした生ハムとチーズの盛り合わせ。

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 朝食はニョッキのマッシュルーム入りクリームソースの生ハム添えと、フレッシュベリーをたっぷり散らしたベリーヨーグルト。

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 束の間の自炊生活でしたが、まるでザグレブで暮らしているような気分になれてとても楽しかったです。